マンションの廊下には、外廊下(開放廊下)と内廊下があります。
でも、“廊下の特徴なんて普段あまり意識したことがない”という人も多いかもしれません。
普段の暮らしはもちろん、防災面・セキュリティ面でどのような違いがあるのでしょうか?マンション選びの際に知っておきたい、外廊下と内廊下それぞれのメリット・デメリットを解説します。
外廊下と内廊下の違い
外廊下とは、建物の外側に面しており、外気に開放されたタイプの廊下です。
一方、内廊下は、建物の内側に取り込まれているなど、外気に開放されていない廊下です。
マンション外廊下のメリット
まずマンション外廊下のメリットを見ていきましょう。
外廊下は、開放的な空間であり通気性が良い特徴があります。
廊下に面した窓やドアを開け、室内の反対側の窓(ベランダなど)も開放すれば、風が通り抜けるため効率的に換気することができます。
また、外廊下には、日光が差し込むため明るい印象を与えます。
廊下側に窓がある場合は、室内の明るさを確保することもできます。
マンション外廊下のデメリット
しかし、マンション外廊下にはデメリットもあります。
雨や雪が降る日は、風向きによっては外廊下に雨や雪が吹き込むことがあります。
また、強風の日には砂や埃が舞い込んで廊下の床を汚すこともあります。
特に高層や超高層マンションでは、強風が日常的に吹くため、ほとんどの建物で外廊下を採用していません。
また、外廊下の気温は外気温と同じになるため、玄関ドアを開ければ外と同じ気温になります。
したがって、暑い日や寒い日には、郵便物の確認などでエントランスまで出るのが面倒に感じるかもしれません。
一方、マンション内廊下は外気に開放されていないため、外からの雨や風が直接廊下に入り込むことはありません。
また、内廊下では外気による変温がないため、季節の変化による寒暖差をあまり感じずに暖かく過ごすことができます。
ただし、室内の換気には注意が必要であり、定期的に窓を開けて換気する必要があります。
以上のように、外廊下と内廊下にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
マンションを選ぶ際には、自分の暮らし方や設備・環境に合わせて、どちらが自分にとってベストな選択かを考える必要があります。
マンション内廊下のメリットとデメリット
マンション内廊下は外気の影響を受けにくく、断熱効果が高いため冷暖房の効率が良いです。
また、内装が高級感があり、プライバシーを守ることができます。
一方で、昼間は暗く照明が必要であり、その分の電気代がかかり管理コストが高くなる傾向があります。
また、臭いや湿気がこもりやすいというデメリットもあります。
マンションの防災対策としても、内廊下に煙が充満する場合があり、火災時の避難が難しくなるリスクがあるため、防火対策を確認する必要があります。
内廊下のマンションの防犯面における意見の分かれる
内廊下マンションは、外部からの視線が遮られるため、プライバシーを守りやすいのがメリットですが、防犯の観点からは意見が分かれる部分でもあります。
なぜなら、プライバシーを守りやすいということは、逆に犯罪者にとっては犯罪の隠れ場所になり得るからです。
空き巣は他人の目を警戒するため、視線の届かない場所を選ぶ傾向があります。
内廊下マンションでは、防犯カメラの設置場所やセキュリティシステムの有無を確認しておくことが安心につながるでしょう。
また、内廊下には外気の影響を受けにくいという利点もあります。
ホテルのような内装であり、外廊下に比べて風通しが良くなることもあります。
一方、内廊下では臭いや湿気がこもりやすくなる可能性があります。
また、照明などの管理は外廊下よりもコストがかかることも考慮しましょう。
まとめ
以上のような要素から、内廊下マンションの防犯面については意見が分かれることがあります。
自身の生活スタイルや好みに合わせて、どちらのタイプの廊下が自分に適しているか考慮した上で、暮らしやすいマンションを選ぶことが大切です。