リノベーション 済み マンション|購入にはメリットがある?

不動産

リノベーション済みの中古マンションを購入することは、快適な環境を手に入れる一つの選択肢です。

リノベーション済み中古マンションのメリット

まずはじめに、「リノベーション」という用語の定義を確認しましょう。

リノベーションとは、古くなった建築物や住宅を改修・改装して新たな価値を与えることを指します。

これにより、建物がより機能的で快適な状態になるだけでなく、見た目も魅力的なものに変えることができます。

そして、それを踏まえて、リノベーションが施された中古マンションを選ぶメリットについてご紹介いたします。

リノベーションとは

リノベーションとは、元々の建物に対して行われる大規模な工事のことで、建物の性能や価値をより高めることを目指します。

具体的な例としては、建物の壁を取り払い、自分の好みに合わせた間取りに変更したり、高品質な設備を導入したりすることが挙げられます。

これによって、住居そのものの快適さや価値を向上させることが目的です。

一方、リフォームとは、壊れたり老朽化している部分を修理し直すことを指します。

一般的には、リフォームは部分的な修繕作業を行うことが多いです。

したがって、「リノベーション済み」という場合は、単に修理が行われただけでなく、不動産会社などによって何らかの価値が追加された状態を指します。

新築マンションと比べたときのメリット

新築マンションと比べたときのメリットを見ていきましょう。

立地の割に価格が新築より安い

リノベーション済みマンションの利点は、新築物件と比べて安価でありながら、即時に居住可能な状態の物件を購入できることです。

通常、マンションは中古になると価格が新築時から20%ほど下がると言われています。

一方、リノベーション物件は中古物件に改装を施して価値を高めており、内装や設備などが新築物件に見劣りしないほどの美しい状態でありながら、より安い価格で販売されています。

室内を確認してから購入が可能

新築マンションの場合、建物が完成する前に売買契約をすることが一般的です。

モデルルームで完成予想図を見ることはできますが、実際に購入すると細かい部分が異なることがあります。

しかし、リノベーション済みの中古マンションでは、実際に内部を確認してから購入できます。

現地で室内を見てから判断できるため、予想との違いが生じる心配はありません。

通常の中古マンションと比べたときのメリット

通常の中古マンションと比べたときのメリットを見ていきましょう。

設備が新しくなっている

中古マンションをリノベーションしていると、水回り(キッチンやバスルーム)、照明、ドア、フローリングなど、設備が新しいものに変更されることが一般的です。

これにより、中古物件でも新築物件に近い生活環境を得ることができるのが魅力です。

ローンが複雑化しない

先にリノベーションを行うために中古物件を購入する場合、物件の購入費用とリノベーション費用の両方を用意する必要があります。

物件の購入には通常、住宅ローンを利用することが一般的ですが、リノベーションにはリフォームローンを利用する必要があります。

そのため、物件の購入とリノベーションについては、それぞれ異なる手続きや管理を行わなければなりません。

しかし、既にリノベーションが施された中古マンションを購入する場合、住宅ローンの契約だけで済むため、手続きは複雑になりません。

あらかじめリノベーションが完了しているため、物件の購入後すぐに快適な状態で暮らすことができます。

買取再販物件との違い

買取再販物件とは、住宅メーカーや不動産会社などの業者が家を買い取り、改装やリノベーションを施した後に中古物件として販売する仕組みです。

基本的な仕組みはリノベーション済みの中古マンションと同じですので、買取再販物件はリノベーション済みマンションの一種と言えます。

特徴的な点としては、住宅ローンの控除期間が通常の13年と長いことが挙げられます。

ただし、すべてのリノベーション済みの物件が住宅ローン控除期間の延長を受けるわけではありませんので、注意が必要です。

控除を受けるためには、以下の2つの要件を満たす必要があります。

1. 「増改築等工事証明書」が提供されていること。

2. 売主が不動産業者であること。

増改築等工事証明書を取得するには、以下の条件を満たす必要があります。

●新築から10年以上経過していること。

●改装費用が建物の20%または300万円以上であること。

●床や壁の過半分がリフォームされていること。

また、リノベーションが行われている物件であっても、売主が「個人」である場合は、買取再販物件の住宅ローン控除を受けることはできません。

物件を検索する際に、取引態様の部分が「売主」となっている場合は、不動産業者などの業者が販売している可能性が高いです。

取引態様が「媒介」となっている場合は、宅建業者が売主ですが、仲介業者に販売を依頼している取引の可能性があるため、確認しておくことをおすすめします。

リノベーション済み中古マンションのデメリット

リノベーション済み中古マンションのデメリットを見ていきましょう。

築40年以上の物件は耐震性が心配

現在の耐震基準(新耐震基準)は1981年6月に導入されましたが、2023年においても、建物が築40年以内であれば、現行の基準に準拠した耐震性を期待することができます。

ただし、この基準より前に建てられたマンションは、旧耐震基準に基づいて設計されているため、現在の基準と比較して耐震性に不安があります。

もちろん、耐震補強工事などによって耐震性が向上している場合もありますが、建物ごとの状態は異なるため、注意が必要です。

個性的な物件は運用が難しい

リノベーションが施された物件には、オーナーの個性や生活スタイルがよく反映されています。

そのため、購入希望者は自分の好みやライフスタイルに合った物件を選ぶ傾向があります。

しかし、あまりにも個性的すぎると、将来的に売却や賃貸を考えた場合に、買い手や借り手を見つけるのが困難になるかもしれません。

まとめ

リノベーションが施された中古マンションを購入するという選択肢には、いくつかのメリットがあります。

まず、新築マンションに比べて価格が安くなることが挙げられます。

また、実際に物件を見学してから購入を判断することができるため、自分の目で確認できるという点も魅力です。

さらに、自分で中古マンションを買ってリノベーションする場合と比較すると、住宅ローンの管理や手続きがシンプルになるという利点もあります。

リノベーション済みのマンションを購入する場合は、すでにリノベーションが完了しており、住宅ローンの適用や手続きの面でもスムーズに進めることができます。

しかしながら、リノベーション済み中古マンションを購入する際には、注意すべきポイントもあります。

例えば、共用部分が古びていないかどうか、適切な遮音性や断熱性が備わっているか、配管の修理状況などを事前にチェックすることが重要です。

特に、マンションの電力の契約容量は変更が簡単にできないため、事前に管理会社に連絡し、確認することが必要です。

これらのポイントをしっかりと把握しておくことで、より安心してリノベーション済み中古マンションを購入することができます。

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